何もないところで、足をつまずく原因とは

転倒イメージ 足・脚

歩いているときに、特に大きな障害物があるわけでもないのに、よくつまずいてしまう。
そんなことありませんか?
脚の筋力が大いに関係していますが、その他にも、歩き方の問題が大きいです。
今回は、何もないところでつまずいてしまう原因についてお話しします。

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脚の筋力の弱さ

まず、大きな原因として考えられるのが、脚の筋力の弱さです。
脚の筋力が弱いため、しっかり足を上げることができずに、つまずいてしまうパターンです。
お年寄りの場合は、脚の筋力がどうしても弱くなっているので、この原因でつまずいてしまうことが多くなります。
あと、最近では、若い女性でも脚の筋力が弱いことが多いので、そういった方もつまずきやすくなってしまいます。

一般的に、つまずく原因としてよく言われるのは、この筋力不足についてです。
病院などでは太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛えるように言われたりします。
この記事では、整体師の視点からその他の原因を考えていきたいと思います。

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歩行時の足の動きについて

ここで、歩行時の一連の動作をご説明します。
まず、足を前に振り上げます。
振り上げた足を着地し、体を前に移動しながら、足を後ろへと移動させます。
そして、足を後ろに蹴り出します。
今度は蹴り出した足を前へと移動させ、前に振り上げます。
この繰り返しですね。
で、どこでつまずくかというと、足を後ろに蹴り出した後、足を前に持ってこようとしたときにつまずくわけです。
筋力が弱い人は、この足を前に持ってくるときに、足がしっかり上がらず、つまずいてしまうわけです。
と、まあ世間一般的には、よくつまずく、イコール、脚の筋力をつけましょう、で終わってしまいますが、ここからは、整体師の視点からよくつまずく原因について、考えてみたいと思います。

何もないところで、足をつまずく原因

脚の筋力があっても、つまずいてしまう場合があります。
それが歩き方の問題です。
正しい歩き方、と言ってしまうと、大げさなのですが、知らず知らずのうちに、悪い歩き方をしていると、つまずきやすくなってしまいます。
これから、どういう歩き方をすると、足をつまずきやすくなってしまうか、くわしくお話ししていきます。

足の蹴り出しが弱い

足の蹴り出しが弱い歩き方をしていると、足がしっかり上がらず、つまずきやすくなってしまいます。
サンダルを履いているときの歩き方を思い出してみてください。
前側に振り上げる動作が大きくて、後ろに蹴り出す動作が小さい動きです。
歩く時の足の動きとして、足を蹴り出したところから、足を上げて前へ持っていきますが、このとき、ちゃんと蹴り出していないと、地面すれすれのところから、前に向かって振り上げるので、そのときにつまずいてしまうわけです。

日本人はすり足傾向の人が多いので、元々後ろの蹴り出しは小さい人が多いです。
もし、単に歩き方のくせでこうなってしまっている人は、しっかり蹴り出して歩くようにすれば、つまずくことはなくなると思います。
蹴り出しを大きくする、といっても、極端に大きくする必要はありません。
今よりも少し意識すれば大丈夫です。

ただ、そういう歩き方をしようと思ってもできない人もいます。
そういう場合は、体のゆがみが影響していることが多いです。

まずは、猫背で腰が丸くなって、骨盤が下がってしまっている場合。
これは試してみるとわかるのですが、骨盤が上がり、お尻がぐっと上がっていると、足は後ろへと行きやすいのですが、腰が丸くなり、骨盤が下がっていると、足が後ろへと行きにくくなります。
すると、自然と後ろの蹴り出しが小さくなってしまうのです。

さらに、足首が硬い場合も蹴り出しが弱くなります。
足首が硬く、蹴り出しのときに、足首がぐっと伸びる感じにならないと、蹴り出しがうまくできません。
結果、同じように、前の振り上げばかりが大きい歩き方になってしまいます。

靴の問題もありますね。
サンダルの場合や、靴のサイズが合ってなくて、ブカブカの場合など、靴がすぐに脱げてしまいそうなときは、どうしても脚が上がらず、蹴り出しが弱くなってしまいます。

つま先が上がっていない

足を後ろに蹴り出した後、足を前に振り上げるときにつま先が上に上がっていないと、普通に足を動かしているつもりでも、つまずいてしまうようになります。
頭の中では、ちゃんとつま先が上がっているものだと思っているので、その感覚で歩いていると、思わぬところでつまずいてしまいます。
これは今まで生きてきた中での感覚で、体に染みついてしまっているものなので、ほんの数cm違っているだけでも、つまずいてしまいます。
つま先を上に上げる動作には、前脛骨筋という筋肉が関係しています。
前脛骨筋が疲労して硬くなっていると、足を前に出したときにつま先をうまく上に上げることができなくなり、つまずいてしまうのです。

骨盤の左右の傾き

骨盤が後ろに下がってしまっている場合については、さきほどお話ししました。
骨盤のゆがみが歩き方に与える影響としては、骨盤の左右の傾きもあります。
骨盤が横に傾いていると、骨盤が下がっている側の足が上げにくくなります。
すると、つまずきやすくなってしまいます。
特に、膝がゆがんでいる人は骨盤の傾きも大きくなります。
膝がゆがんでO脚のようになっていると、左右の脚の長さが変わり、そのせいで、骨盤が傾きます。
骨盤の左右の傾きが大きい人は、歩き方を見ていればすぐにわかります。
歩いているときに、左右どちらかの肩がひょこひょこと下がります。

最後に

何もないところで、よくつまずいてしまう原因について、整体師の立場からいろいろ上げてみましたが、いかがでしたでしょうか。
筋力が弱い人、歩き方のくせが原因の人、体のゆがみが影響している人、と様々です。
先日来られたお客様は、足を引きずるように歩いていたのですが、1回の施術を受けたあとに、お孫さんと歩いていたら、「足が上がるようになってる」と言われたそうです。
ご本人も自然と足が上がるようになったそうです。
歩き方を改善したい方は、一度当院にご相談ください。

以上、「何もないところで、足をつまずく原因とは」でした。

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